2/26/2012

輪島キリモトのお菓子箸

先週は風邪で寝込んでしまいました。
幸い
インフルエンザにはかかっていなかったので、週末ひたすら眠って、無事復活しました。

さて、お友達の輪島塗作家、桐本さん(輪島キリモト)の作品に、
これは!という逸品を見つけました。
福岡の岩田屋さんでのイベント会場にあった「お菓子箸」です。

和菓子に添えるカトラリーといえば、黒文字が一般的ですが、
楊枝とナイフが一体型になったような黒文字って、
実は器用な人でないとなかなかスマートに使いこなせないのも事実。
お菓子をもっとスマートに食べたいなと思って、開発されたそうです。
細い丸いお箸で、煉り切りやおまんじゅうをいただくにはちょうどよいサイズです。
やさしい紅色で、黒漆の器に添えると、とってもラブリー。
お茶と主菓子をお出しする時、重宝しそうです。

輪島キリモトのお菓子箸


2/13/2012

新春茶宴


中国のお正月が明けたということで、新春恒例の日本中国茶普及協会の新春茶宴に行って参りました。
会場は、横浜中華街の菜香新館です。
オープニングは、現在日本で活躍中の劉丹さんによる中国琵琶の演奏。
琵琶というと、べんべんという音色の正倉院にある重苦しい楽器をイメージしていたのですが、本日劉丹さんのお話によると、日本の琵琶も中国の琵琶もそのルーツは古代ペルシャから伝わったものだそうです。
日本の琵琶は二千年前の楽器がそのままのかたちで継承されており、中国の琵琶は弦の数が増えるなど現代的にアレンジされたものなのだそうです。
本日の劉丹さんの琵琶演奏、べんべんに近い重い音から、ウクレレのような軽やかな音まで本当に音域が広く、そして奏で方も強く、弱く、華やかに、軽やかに、物悲しく、そして心穏やかに、1本の楽器の向こうに様々な光景を思い起こさせる素敵な演奏でした。
琵琶、奥が深い楽器ですね。

さて、琵琶演奏の後の今年の茶宴。全ての料理の素材に茶葉が使われているという、日本中国茶普及協会ならではの新年会特別メニューです。毎年、グレードアップしていて、1年に1回この茶葉料理のフルコースを食べるだけでも日本中国茶普及協会に入っていてよかった!と思うなかなかのすぐれもの料理です。
気になる?今年のメニューは・・・
  • 食前茶 広東省湖安県産の鳳凰単欉蜜蘭の冷茶
  • 茶宴四彩盆 (ローズ紅茶と桂花紅茶の腸詰他、前菜の盛り合わせ)
  • 香六安茶燉湯 (香港の特別なお茶・香六安茶のはまぐり蒸しスープ)
  • 南糯白豪玉環蝦仁 (大根の器に南糯白豪茶入り海老のすり身が詰まったもの)
  • 荔枝紅茶焼鴨 (北京ダックの荔枝紅茶ロースト)
  • 食中茶 台湾 新竹県産 東方美人
  • 安吉白茶蝦餃 (安吉白茶入りの海老蒸し餃子)
  • 金瓜茶炒鮮鮑魚 (活きあわびのプーアール茶炒め)
  • 餐月湯揚飯團 (焼きおにぎりの餐月スープ仕立て)
  • 清芳美甜品 (ジャスミン茶のムースとほうじ茶のマーラーカオ、黒酢と苺のソース添え)
  • 食後茶 雲南省産の陳年プーアール茶(熟茶)
サントリーの国産ワイン Japan Premiumをいただき、完食いたしました!
中華料理のコースというと、しつこい、脂っこい、と敬遠される方もおられますが、素材全てにお茶が使われているこの茶宴、おなかいっぱいになりますが、もたれません。
あなどれません、茶の力・・・

劉丹さんの琵琶演奏
食前茶 鳳凰単欉蜜蘭
前菜 ローズ紅茶の腸詰が美味
香六安茶のはまぐり蒸しスープ
超美味!
大根と南糯白豪茶入り海老のすり身
ケベック産の家鴨を使用。
3月初旬のケベックフェア開催とか!
白茶入り海老蒸し餃子
何もつけずにそのままパクリ!
鮑のプーアール茶炒め
春野菜の苦味がアクセント
ライスボールの餐月仕立
ふかひれトッピング付き
デザート
別腹、別腹・・・
Japan Premium
ボディのしっかりした赤。
腸詰にベストマッチ!


2/04/2012

台湾冬茶 - 阿里山佛手をいただく

立春の鎌倉は、よく晴れ、久々に陽射しの温かさを感じられました。
引き潮の浜辺は、少し波が高く、春が来ない訳ではないんだなぁと思える1日でした。
とはいえ、2月って一番寒い月でもありますので、今日は先日入手した台湾冬茶を淹れてみました。
阿里山佛手冬茶 です。
阿里山は、台湾の嘉義県にある15の山々の一帯を指しています。最近、台湾の旅行ガイドブックにも紹介されているので、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、阿里山○○茶という名前の烏龍茶が台北のお茶屋さんでもたくさん並んでいます。
今日選んだお茶は、阿里山で11月頃に摘まれた佛手という種類の茶樹の葉からつくられた烏龍茶。
佛手というと、中国福建省原産の茶樹で、
茶葉が仏様の手のひらの様に大きく、製茶すると佛手柑(という名前の柑橘類がある)のようなフルーティーな香りを持つことから『佛手』という名前が付けらたと言われています。春に摘んだお茶より、冬に摘んだお茶は甘くて味がしっかりしていると、よくお茶屋さんで聞きます。今日淹れてみた阿里山佛手冬茶は、確かに甘い!
口に含むと、阿里山烏龍茶らしい華やかな香りと一緒に甘味がふわぁっと広がります。
しっかりとした火入れの仕上がり感がちょっとノスタルジックな味を醸し出します。
春や夏には、すっきりした清香(ちんしゃん)と呼ばれる焙煎が浅いお茶、秋から冬にかけては、焙煎して芳ばしさをプラスしたお茶がうれしいように思います。
今日のお茶は、さすが佛手、焙煎の芳ばしさと、それに負けない熟した果実のような甘い香りが立ち上がります。
一煎目は華やかな甘さ、二煎目はまろやかな芳ばしさ、三煎目は柑橘系の爽やかさ、を楽しめました。
甘く華やかな香りと共に、春の到来を待つのも、いいものです。

黄金色の透明感のある水色

佛手種らしい大きな茶葉
台湾烏龍茶なので朱泥の小ぶりな茶壺で淹れます

2/03/2012

節分

節分です。
旧暦の大晦日で、1年の終わりの日なんですね。
明日から春という割には、今日もとっても寒い1日でした。
拙宅でも豆まきをし(撒いた豆は愛犬がそばから食べてしまう・・・)
、晩御飯は恵方巻きでした。
今年の恵方は壬(みずのえ)の方位
で、北北西やや右とのこと。
恵方とは、歳神様がいらっしゃる方向ということなので、
お日様が沈むその先から、
何かよいことを届けてくださるのでしょうか。
「鬼は外。福は内。」
心や体にたまった邪気を追い払って、にこにこと幸せな春を迎えましょう。



福豆



1/29/2012

ブログのお引越し

今年に入って、かしこのお茶ブログ "Thé de Kasiko - 今日のお茶" を再開しました。
そろそろ季節の便りも復活させないと・・・とようやく思い始め(汗)、ブログをseesaaからbloggerのサーバーにお引越しすることにいたしました。

最近すっかりアナログな生活を送っているせいか、テンプレートのカスタマイズにも一苦労。
今ひとつデザインもしっくりできておりませんが、ぼちぼち直しながら書いて行こうと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

 七里ガ浜の坂の上にて